【ご関係者各位】
令和 7 年 7 月15日
マイスホールディングス株式会社
森 秀幸(本件統括責任者)
1. 報道の影響と当社の立場
一部報道では、当社が関与した過去の M&A や資金運用に関して、不安を煽る表現が見受けられました。
当社が実施した M&A は、すべて法的に正規の手続きを経たものであり、仲介会社の提案によるスキームに基づいたものです。
しかしながら、内部統制やガバナンス体制において課題があったことは否定できず、これを機に全面的な見直しと再発防止策の整備に着手しております。
現時点では、民事・刑事ともに法的責任は問われておらず、事業継続に支障はございません。
2. 再建に向けた 5 つの重点方針
(1)信頼回復のための対外発信
• 報道に対する公式見解の発信
• M&A 支援機関協会等への正式な照会・通告
• 金融機関様向けの説明資料の整備と情報開示の強化
(2)ガバナンスと社内体制の強化
• 代表取締役の交代により、経営責任の所在を明確化
• 外部有識者を含む「経営是正推進委員会」の設置により、全社的な再発防止体制を構築
• グループ各社との意思決定プロセスを可視化し、連携強化を推進
• 当社代表が兼務する子会社の代表取締役体制についても、今後の状況に応じて、適切な人事対応を検討
(3)財務内容の整理と資金再構築
• 過去の M&A に関連する資金の流れや支出内容について、社内で再点検・整理を実施
• CMS 等のグループ内資金管理についても、運用実態を明確化し、関係各社への説明責任を徹底
• 今後の資金計画や財務方針においても、健全性と透明性のある体制構築を推進
(4)グループ内連携と士気向上
• 月次でのグループ経営会議の再開
• 子会社によるマイス HD 株式の保有制度の検討
• 現場主義・社会性重視を徹底する経営姿勢
(5)法的整備と風評リスク対応
• M&A 契約書・財務資料の再点検
• 必要に応じた名誉毀損・損害請求の法的措置も検討
3. 今後の検討事項(SPC 計画等)
当社では現在、グループ全体の事業再構築に向けた選択肢の一つとして、特別目的会社(SPC)を活用したスキームの導入についても検討を進めております。
この計画は、グループ再編やスポンサー連携を円滑に進めることを目的とするものであり、透明性と法令遵守を前提に慎重に進めてまいります。
当該施策の実施にあたっては、株主総会をはじめとする社内ガバナンス手続きを正式に経た上で決定する方針です。
現時点では検討段階であり、関係者の皆様には適宜ご説明を行いながら進めてまいります。
4. 金融機関様へのお願い
現在の状況につきましては、当社が抱える構造的課題の解決に向けた、必要不可欠な改革プロセスの一環であると捉えております。
私たちは、「ガバナンスを強化した新たなマイスグループ」として、持続可能で透明性の高い経営体制の構築を目指し、着実に歩みを進めてまいります。
関係金融機関の皆様におかれましては、引き続き温かいご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
以上